電子カルテで記録短縮を目指す

看護記録といえば以前は紙カルテが主流だったが、現在は電子カルテを導入しているところが増加している。20~30代の看護師になった時から電子カルテをしている場合は抵抗なく操作して記録できるが、40~50代といった年代の場合は紙カルテを使用してきた看護師が多いので、電子カルテに抵抗を感じる看護師も少なくない。また、うまく使いこなせない、電子カルテだと余計に記録時間がかかるという人もいる。

しかし、電子カルテを導入した病院では、記録の短縮に繋がったケースや医師のオーダーが直接スムーズにいくようになり、看護師が間に入ることによって起こり得る、エラーやインシデントが減ったというケースも多い。それを考えると、電子カルテのメリットは大きいと考える。実際に電子カルテを使用してみると、慣れてくれば記録の短縮に繋がることは明らかである。バイタルサインを測定したとき、以前は紙にメモをして、そのあと体温板に記録していたものを、ベッドサイドで直接パソコンに入力することが出来る。また、Bluetooth内蔵の体温計や血圧計を用いると、さらに記録の短縮に繋がる。

更に看護記録の際も、あらかじめよく使用する言葉や医療の専門用語を登録しておくと記録がスムーズにいく。そのため、パソコンになれない看護師もスムーズに看護記録ができるようになる。電子カルテというと、今までの紙カルテとの性質の違いから、慣れていないことから難しいというイメージになりがちだが、これらのメリットから見ても積極的に使用し慣れていったほうがいいだろう。その積み重ねで、電子カルテでの作業効率がどんどんアップするだろう。